現代のマネージャはプレイヤーを兼任することが多く、忙しさのあまり仕事に直接かかわることばかりを部下に伝えてしまいがちなもの。しかし、信頼される上司になるためには、夢や想いを伝えることも重要だ。 ある企業が、入社1~3年目の若手を対象に行ったアンケートを見せてもらったことがある。「上司や先輩が、部下である自分に対してどう関わっているか」を尋ねたものだ。 「自分に対する期待を教えてくれる」「仕事の目的や進め方を説明してくれる」「マナーや振る舞いを指導してくれる」「良い時も悪い時もしっかりフィードバックしてくれる」といった項目ではかなり高得点がついていた。きっとこの会社は、「人を育てる」文化が根付いているのだろう。あ しかし、中には気になるところもあった。「上司や先輩は、仕事に対する“夢”や“想い”を語ってくれる」という項目だけが、他の項目ほど高くなかったのだ。 「しっかり指導してくれるけれど、