民間気象会社「ウェザーニューズ」(千葉市)が先進的に取り組む「参加型」天気予報が平成17年11月に始まって10年が経過した。天気を報告するリポーターは全国約900万人を数え、同社は次の10年へ世界展開を目指す。一方、観測に基づかない予報は「感測でしかない」(気象庁関係者)と信憑(しんぴょう)性に疑問の声も上がる。根付きつつある参加型予報の将来を予報してみた。 参加型予報は16年春、桜の開花状況を募ったことが始まりだった。実際に桜の写真を全国から送ってもらえば、それがそのまま実況の桜前線になる。 これが原形となり、空模様を撮影してコメント付きで送信してもらう「ウェザーリポート」をスタート。当時はカメラ付き携帯電話が普及し始めたころとはいえ、通信環境は悪く、画像1枚を送信するのに数十円かかった。報告は1日100通ほどしか来なかったという。 軌道に乗ってきたのは、20年に「ゲリラ雷雨防衛隊」を始
![ウェザーニューズ「参加型予報」10周年 リポーターは全国に900万人 課題は情報格差](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/60799740c61ac751fc17722b71b3e8cb2276f5d3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FJWI2-BAKKCrQEe0EOtbN1YZ5tRU%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FPRGFYRI2SJLVHBEPD6JLEFW4EE.jpg)