こうした数々の個性的な建築。日本のモダニズム建築と呼ばれる建物です。有名なものですと、国立代々木競技場。丹下健三による名建築ですよね。そして、観覧車のような不思議な建物。宮崎県にある、旧都城市民会館。更に、ロボットの頭のようにも見えますが、日光市にある、今市文化会館などです。日本のモダニズム建築は、主に1950年代から70年代、高度経済成長期に作られたものです。従来の建築様式にとらわれない独創的なデザインが特徴で、国内に2,000以上あるといわれています。日本では、あまり知られていませんが、世界では日本のモダニズム建築が高く評価されているんです。ところが近年、こうした建物の老朽化が進み、保存か解体かを巡ってさまざまな議論が巻き起こっています。