能登半島地震から1カ月半。かつてガイアが取材した人たちは、大地震にどう立ち向かおうとしているのか。本社機能の一部を石川県珠洲市に移した東証プライム上場の医薬品会社、アステナホールディングスの岩城慶太郎社長。被災者が少しでも安全な場所に避難できるよう、行政に先駆けて「2次避難」の手配に奔走していた。一方、働きがいを求めて加賀市に移住した元ソニーのエンジニア、山内智史さん。得意のIT技術を活用して、混乱を極める現場で被災者を円滑に受け入れるためのアプリをスピード開発。デジタルの力で支援の輪を広げようとしていた。 能登半島の先端に位置する珠洲市。過疎化や高齢化が進むこの地に、本社機能の一部を移転した会社がある。医薬品の製造・販売を手がけるアステナホールディングス。創業は1914年、関東大震災も乗り越えてきた100年企業だ。従業員約1400人のトップに立つ4代目社長の岩城慶太郎さん(46歳)は、6