ITの利活用は、大学内の研究・教育においても不可欠となってきているようだ。明治大学では今年6月、学内情報基盤整備の一環として、各研究室がこれまで個別に保有していたデータを統合管理し、学生や教職員によるキャンパスを越えた情報共有を実現する「明治大学キャンパスストレージシステム」の運用を、富士通の協力により開始した。同システムの総記憶容量は212Tバイトと、Windowsファイルサーバとしては国内大学最大級となる。同大学の情報基盤への取り組みについて、理工学部情報科学科准教授 情報基盤本部副本部長の齋藤孝道氏に話を聞いた。 ◆企業とは違う、大学にあるべきストレージシステム 明治大学では、ITインフラの整備にとどまらず、情報倫理やリテラシーも含めたIT教育にも力を入れ、TA(Teaching Assistant)の院生がPC講習を行うなど、継続的な教育体制を整えているという。現在では多くの大学で