スルガ銀行の2019年3月期中間決算が大幅な赤字となることが報じられています。 赤字の幅は大きいですが、現時点では十分な自己資本があるため、銀行の自己資本比率規制はクリアしています。 しかし、なぜスルガ銀行が不良債権(この用語の使用が適切かは悩ましいところです)処理で大幅な赤字を計上するのでしょうか。 今回は、スルガ銀行の2019年3月期中間決算における不良債権処理対応について簡単に考察してみましょう。 報道内容 中間決算の想定 報道内容 まずは、スルガ銀行の中間赤字について、どのような報道がなされているかを確認しましょう。以下は日経新聞の記事を引用します。 スルガ銀、赤字900億円 2018/11/08 日経新聞 スルガ銀行は2018年4~9月期の連結最終損益が900億円程度の赤字になる見通しになった。審査書類の改ざんなど不正融資が横行し、投資家とのトラブルに発展したシェアハウス向け融資