安全保障関連法案の国会審議が緊迫してきた。参院特別委員会は16日午後、横浜市で地方公聴会を開いた後、同日午後6時から、締めくくりの総括質疑を開催。与党は16日夜か17日に採決し、18日までに参院本会議での可決・成立を目指している。これに対し、法案に反対する野党は内閣不信任決議案などの提出も含め、徹底抗戦する構えだ。早大法学部卒業後、航空自衛隊に入隊、航空総隊司令部や長官官房などで勤務し、3等空佐で退官。安全保障問題に精通する、評論家で拓殖大学客員教授の潮匡人氏が緊急寄稿した。 安保法案が今週採決される。この法案は多くの課題を残す。本来、「シームレス」(=切れ目のない)な法制のはずが、例えば、新たに整備される「国際平和支援法」に基づき自衛隊を派遣する際、国会閉会中や衆院解散時でも、国会の「事後承認」を認めないなど「切れ目」を残した。 参院平和安全法制特別委員会は8日、参考人質疑を実施した。与