今年は日本でも電子書籍が大ブームとなった。これまで日本で発売されている電子書籍端末はアップルのiPadしかなかったが、来月にはシャープのガラパゴスなどの国産端末も発売され、更に電子書籍が盛り上がりそうである。しかし、巷での電子書籍に関する議論を見ていると、肝心なことが置き去りにされているように感じる。それは、ビジネスモデルの観点と出版文化の観点である。 ビジネスモデルなき提携の動き 今年は、iPadの発売の前後から、電子書籍の関連で様々な企業の提携などの動きが起きた。大手出版社、通信事業者、家電メーカーなどが電子書籍の盛り上がりに出遅れまいとしているのがよく分かる。 しかし、これらの動きの多くが、電子書籍ビジネスを早急に立ち上げるというよりも、電子書籍市場における陣取り合戦の色彩が強いように感じる。電子書籍が盛り上がるのは大いに結構なことなのだが、まだ陣取り合戦に奔走するだけで、具体的なビ
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