1.パワーハラスメントの立証-ハラッサ―は怖い? 訴訟でパワーハラスメントの存在を主張すると、使用者側から 「ハラスメントなんか受けていなかった。」 「ハラスメントを受けている場面を見たことはない。」 といった内容の書かれた同僚の陳述書が多数提出されることがあります。 しかし、こうした立証活動には、どれだけの意味があるのでしょうか? 就労経験のある人であれば、ある程度想像できるとは思いますが、パワーハラスメントの加害者は、関わり合いになりたくない人種であることが殆どです。パワーハラスメントをしている場面を見たことがあるなどと言えば、どのような報復を受けるか分かったものではありません。それを措くとしても、ハラスメントが行われていたと証言することは、しばしば雇い主の不利益に作用します。雇い主に不利益な供述をすれば、良くて現状維持、悪ければ有形無形の不利益を受けます。このような状況のもと、同僚に