オオメジロザメは攻撃的で沿岸部に暮らす傾向があるため、人々に恐れられている。今回、体長約2.5メートルのメスが7200キロ超という記録的な長距離を移動していたことが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY RYAN DALY) 2024年夏、ガーナの漁師トゥラワ・ハキームさんが、同じ西アフリカ沿岸部に位置するナイジェリアの都市ラゴスの沖合で漁をしていたとき、乗組員がオオメジロザメを釣り上げた。ハキームさんはこのとき、木製の漁船に引き上げられたこのサメが、ある記録を塗り替えようとしていることを知らなかった。 体長約2.5メートルのこのメスは、少なくとも7200キロを超える壮大な旅を成し遂げていたのだ。知られている限り、この種では最長の移動距離で、オオメジロザメが2つの海を泳いだことが記録された初めての事例だった。5月8日付けで学術誌「Ecology」に発表された研究論文によれば、このサメ
