スクリーンに映らない職人芸に価値がある 取材・文:斉藤博昭 写真:永遠 アニメやヒーローもののドラマ、コミックなど日本カルチャーからも多大な影響を受け、“オタク監督”として世界中の映画ファンから愛されている、ギレルモ・デル・トロ監督。最新作『シェイプ・オブ・ウォーター』は、人間のヒロインと、半魚人のような生きものの、種族を超えた大胆かつピュアなラブストーリーを描き、またしても別次元の世界に観客を導く。同作はアカデミー賞でも最多となる13部門でノミネート。異形キャラクターへの愛や、映画作りのポリシーなどを、来日したデル・トロ監督が語った。 ADVERTISEMENT 細かい「装飾」を考えるのが大好きQ:現在、次回作までの休養をとっていると聞いています。それだけ『シェイプ・オブ・ウォーター』に満足したわけですか? そうとも言えるかな。ここまでの達成感を味わったのは久しぶりだ。おいしいご馳走を食