「エイプリルフールのネタじゃないですよ!」――「非モテSNS」を運営する永上裕之さん(えがみ・ひろゆき、愛称・えがちゃん、23歳)が脱サラし、Webサービスを企画・運営する「株式会社ホットココア」を4月1日付けで設立した。「僕っぽいと思って」と、わざわざこの日に登記した。 「出来上がったばかりなんです」とうれしそうにココア色の名刺を差し出すえがちゃんは、高校生のころから起業を夢見ていた。 資本金は200万円。社員は2人。「非モテSNS」などこれまで作ったサービスは個人で運営を続け、新会社では「ココロがホっとするサービス」を新たに開発・提供する計画だ。FacebookやTwitterのように世界で使われるサービスの提供を目指している。 「ぼくは頭のネジが1個ずれているので、いけるんじゃないかな」とえがちゃんはニヤリ。妙に自信満々なわけを探ってみた。 個人でWebサービスを運営する限界 企業の
生きのいい珊瑚に蝟集する熱帯魚のように金融機関や投資家が我先にとネットベンチャーに群がる時代は、とうに過去のものとなった。 よほどの将来性と堅実なビジネスモデルがなければ、証券会社はおいそれと上場の主幹事を引き受けてくれない。上場できたとして、ネットバブル崩壊とライブドア事件を経た投資家の目は相当に厳しい。 しかしこの逆風下で、グリーだけは威勢がいい。主に携帯電話向けにソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とゲームを提供するサイト「GREE」を運営する、創業5年目のベンチャーだ。 グリーが東証マザーズにデビューしたのは、世界中の市場が金融危機の影響で冷え込んでいた2008年12月のこと。それでも、公募価格を大きく上回る初値が付いた。その後、株価は右肩上がりの曲線を描きながら、今年9月末には上場来高値の5330円に至った。 10月23日時点の株価は4940円。それでも上場時の倍の水
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