「ネット生保、選択肢広がる AIGや損保ジャパン系参入へ、申し込み手軽に」 2010年2月22日、日経新聞夕刊の一面を大きく飾ったこのニュース。AIGエジソン生命と損保ジャパンDIY生命の2社が2010年度中にインターネットを通じた死亡保険の販売を始めることに加えて、明治安田生命や住友生命などの大手生保がネットを活用した新しいビジネス展開を進めていることについて紹介していた。 「ネットで生命保険が売れるはずがない」。生命保険業界の常識に反してライフネット生命を起業し、業界に参入した身としては、この報道は、業界が確かに変革しつつあるという手応えを感じさせてくれるものだった。 2008年5月の開業当初は認知と信頼の不足から顧客獲得に苦戦したものの、各種メディアへの露出が広がるとともに契約は順調に増え、2010年3月末時点での保有契約件数は、23,506件。前年度末と比べると、4倍強である。お客
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