JRの秋葉原駅と御徒町駅で3店舗のミルクスタンドを運営している大沢牛乳(東京都千代田区)。約50種類の牛乳やフルーツ飲料、そして菓子パンやおにぎりなどを販売している。同社は開業してから69年が経過しているが、現在でも多い日は1日に3000本以上の牛乳やコーヒー牛乳を販売しているという。 牛乳の消費量は減少傾向が続いており、スーパーでパック入りのものを買うのが一般的になった。飲料の選択肢も広がりつつある。ビンで牛乳を飲むという行為自体がどんどん減っている。そんな“逆風”だらけの状況で、大沢牛乳はどのようにしてお客の心をつかもうとしているのだろうか。支配人の稲村嘉一氏に話を聞いた。 お客が絶えないミルクスタンド 4月15日(月)の午後4時、JR秋葉原駅のホームで営業している「ミルクショップ酪」を訪ねた。まず、目に飛び込んでくるのが、まるでのれんのようにぶら下がっている短冊型ポップの数々だ。ある