「保守」という言葉、そろそろ止めにしたどうかと思う。保守といってもハードウエアの話ではない。アプリケーションの保守のことだ。大掛かりなアプリケーション保守は、「開発」と大差がない。にもかかわらず、重要だが付加価値が低い印象を受ける「保守」という言葉で語ってきた。クラウド時代、つまり「作らない」ことが当たり前の時代になった今、このままでは少々まずいことになりそうだ。 アプリケーション保守は言うまでもなく、アプリケーションプログラムの変更のことだが、その範囲は広い。バグつぶし、操作性などの細かな改正から、厳密な要件定義を含むかなりの規模の開発まで幅広い。要はIT投資ではなく、経費にカウントされるものなら細かな改善であろうと、大規模な開発であろうと何だって構わない。つまり、付加価値の低いものと高いものがごちゃ混ぜになっている。 問題は付加価値の高い方である。昨今、ユーザー企業のビジネス自体がジェ
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