W杯は内容ではなく結果がすべてだ。日本はポーランド戦で負けたが、1次リーグ突破という「結果が出たからよかった」と言い、ベルギー戦で負けても「内容はよかった」と言う風潮だ。それって矛盾していない? すべてポジティブでは、足りないところが見えてこない。負けを認めないと、反省はできない。 試合後、涙する乾(中央左)をねぎらう原口(撮影・江口和貴) 今大会の日本では柴崎が目立っていた。彼は「パサー(パスする人)」だ。特に長いパスが褒められていた。だが、相手のゴールから遠いところでプレーしている。もっとドリブルやシュートを磨かないと、ビッグクラブには行けない。ちょうどいいお手本がベルギーのE・アザールやデブルイネだ。日本は「パサー」のように代名詞がつくと、そのプレーばかりになりがちだ。その柴崎も4年後は30歳、「ドリブラー」の乾は34歳、「ポストプレーヤー」の大迫は32歳になる。 ボールをキープし敵