小泉政権下で経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、総務大臣などを歴任され、現在、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長をされている竹中平蔵先生と、若者の現在と未来について対談させていただきました。竹中先生ご自身は、今の若者と対極な時代背景の中生きてきた団塊世代で、普段から大学で若者たちと接しています。今後、グローバル教育に力を入れていきたいと熱く語る先生は、近頃の若者についていま何を感じているのでしょうか。 原田曜平(以下、原田): 竹中先生は、広義で言うところの団塊世代です。団塊世代と言えば、ベビーブーマーで人口が多く、学生時代には学園闘争を起こし、結婚した時にはニューファミリーと呼ばれ、中年になるとスニーカーミドルと呼ばれ、現在は大量退職やそれによって作り出される巨大なシニアマーケットが注目を浴び、人生のすべてのステージで脚光を浴びてきた世代です。 竹中平蔵(以下、竹中): 今は、