不妊夫婦に第三者の卵子を提供する国内初の「卵子バンク」の仲介で、3人の女性が卵子提供を受けることが13日、明らかになった。病気などで子供を産むことができない女性にとって、卵子提供は唯一の手段。会見では、提供を受ける女性の喜びの声も紹介されたが、生まれた子供の法律上の位置付け、卵子採取に伴うドナーの負担や医学的リスクなど課題も多い。「ボランティア」 「ドナーがこれほど集まるとは予想していなかった」「提供者の優しさを大事にしたい」-。卵子バンクを運営するOD-NETの岸本佐智子代表らは会見で、卵子提供を申し出たドナーへの感謝を口にした。 第三者からの卵子提供は、これまでも一部の医療機関で行われてきた。その多くは親族や友人ら「身内」からの提供で、バンクは当初、第三者からの提供について、「難しいと思う」と見込んでいた。しかし、1月の発表から問い合わせが相次ぎ、42人が提供の意思を示した。 海外の多