横須賀市長選が6月30日、投開票され、自民党の小泉進次郎青年局長(32)が推す広川聡美氏(61=前副市長)が、現職の吉田雄人氏(37)に敗れた。吉田氏は再選。政党の支持を受けない吉田氏が09年の市長選で当選以来、4年間続いた小泉王国VS吉田市政の「ねじれ」は解消されず、進次郎氏には大きな痛手だ。 選対本部長を務めた進次郎氏は「全力で戦ったが負けは負け。私の力不足です」と繰り返し、頭を下げた。市を二分した仁義なき戦い。「大将を勝たせるには汚れ役が必要だ。私は汚れ役も引き受ける」と、なりふり構わなかった。 前回は、父小泉純一郎元首相が推した候補が、当時33歳の吉田氏に敗北。父のリベンジ戦でもあった。国会がある日以外は地元に張り付いたが、届かなかった。「勝って当たり前」といわれる王国での敗北。「青年局長の面目もつぶれる」(党関係者)と厳しい声もある。「こういうことを経験するのも、政治の道なんです