日本の研究グループが、脊髄損傷の患者13人に対し患者自身の体から取り出し培養した幹細胞を静脈注射したところ、寝たきりの患者も含めほぼ全員に大幅な症状改善がみられ、重い副作用もみられなかったと発表した。脊髄損傷に関しては根本的な治療がまだ確立されていないだけに、今後の研究進展が期待される。 「間葉系幹細胞」を培養、静脈注射しただけで劇的改善 研究成果を発表したのは札幌医科大学 医学部附属 フロンティア医学研究所神経再生医療学部門の本望修教授らの研究グループ。研究グループでは脊髄損傷の患者13人に対し、患者自身の体から取り出し培養した「間葉系幹細胞」を静脈から注射し、症状の推移と副作用など安全性を観察した。 「間葉系幹細胞」とは、骨髄や脂肪組織のなかに存在する種類の細胞のひとつで、細胞分裂して増殖する能力が非常に高く、かつ、神経や筋肉、脂肪、骨などど様々な組織に分化する能力を持っている。人工的
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