このところ、「鍋党」そっちのけ尖閣ビデオ流出の件や仙谷由人の「暴力装置」の件ばかり取り上げることになってしまっているが、私にとってはこの2件は「合わせ技一本」みたいなものであり、尖閣ビデオを流出させた海保職員(海上保安官)を「逮捕しないでくれ、処分しないでやってくれ」と叫んだり、仙谷由人の「暴力装置」発言に「自衛隊の隊員たちも決していい気持ちはしない」、あるいは「命懸けで国土を守る自衛官への冒涜だ」などと叫ぶ、俗情に流された意見が世論の大勢を占める状態には、それこそ「日本がアブナイ!」と感じてしまう。 特に後者の件で、常日頃「反戦平和」を旗印にしている人たちまでもが、仙谷由人の「失言」と表現している件にも失望させられる。つい数年前まで「護憲」を掲げていた朝日新聞(撤回したという話は聞かないから、今でも建前上は「護憲」なのだろう)が、「『暴力装置』の表現は、かつて自衛隊を違憲と批判する立場か