地方議員らが参加した議員力検定協会の勉強会=東京都千代田区 議会活動にかかわる知識を問う「議員力検定」の人気が地方議員の間で高まりつつある。「議員はこんなに多く必要なのか」などと厳しい声があるなか、検定で裏付けられた「議員力」を議会改革につなげたい考えだ。来春の統一地方選に向け、有権者にアピールする狙いもあるようだ。 「鹿児島県阿久根市長の(議会軽視の)振る舞いの背景には、住民の議会への不信もあるんです」。山口二郎・北海道大教授が語りかけると、首都圏や東北地方から集まった地方議員ら約100人が耳を傾けた。 「日本の議会政治を考える」という勉強会が8月、東京都内で開かれた。主催したのは、学者らがつくる「議員力検定協会」。マニフェストの意義や議会の役割が議論され、会場には議員力検定の問題集が置かれた。次の検定は11月に予定される。 「検定では議員活動の基本が問われる。秋に受けてみたい」