「日本の東京の人が言ってる被爆って、結局は俺と同じ病気になるってこと?」 と連合いが言った。 もはや癌歴3年の小ヴェテランである。一時は化学治療を終えて癌のどん底から生還したと思っていたが、最近また妙に体重が激落ちしている。 カロリーの高いものを食っても食っても体重が落ちる。 というのは、本人にとっては大変に恐いことらしい。 日本の関東地方の人々と、うちの連合いとでは、どっちの方が怖がっているだろう。 「ぎゃああああ」な報道や噂で未だ経験せぬものに対する恐怖心を煽られないだけ、すでに疾患してしまっている連合いの癌のほうがよっぽど気楽という説も成り立つ。 以前も書いたが、わたしは底辺託児所を去った。現在はゲイ街の保育園で働いている。 ブライトンのゲイ街といえば、異性愛者と比べて平均収入が£10K(現在のレートで約140万円)増しと言われる同性愛者のカップルが多く住む高級住宅街であり、よってう