1377円相当の商品を万引きした男性に「1年の被害額は109万円だ」などと迫って現金50万円を脅し取ったとして、岡山県警が同県倉敷市のスーパーの店長や保安員ら3人を恐喝容疑で逮捕した事件で、スーパー経営会社のマニュアルには過去の被害額を請求することは定められておらず、3人がマニュアルを逸脱していた可能性のあることがわかった。 スーパーを経営する「トライアルカンパニー」(福岡市東区)の吉田淳・管理本部長によると、同社の万引き被害は全106店で年間約10億円という。被害弁償に、問題処理にかかわった社員の時間給を上乗せして効果を上げている事例を知り、同じような内容の社内マニュアルを作成し、昨年11月、「万引きGメン」と呼ばれる専門の保安員を置く店でスタートした。 ただ、事件のあった店で回収額が他店に比べ多かったことから、同社は、マニュアルを逸脱して過去の被害にさかのぼって請求していたことを把