松浦武四郎 ──アイドルグループ「嵐」の松本潤が2019年春放送予定のNHKドラマ「永遠のニㇱパ」で松浦武四郎を演じます。いまの日本で松浦武四郎は過大評価されていると思いますか。それとも過小評価されていると思いますか。 過大評価と過小評価の両方があるかもしれません。2018年は「北海道命名150周年」だったので、松浦武四郎の業績が語られることが多かったですが、この傑出した人物を本当に知る人は、まだまだ少ないです。その意味では過小評価されています。
![アイヌの「異種混交力」が多様化する日本社会のヒントになる | フランス人アイヌ研究者独占インタビュー(2)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8e904c5ed16c0ed18415d056dfee7c8731d36607/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcourrier.jp%2Fmedia%2F2019%2F03%2F06031601%2FAinuBearSacrificeCirca1870.jpg)
アイヌに出会うまでの細道 ──どのような経緯でアイヌに関心を持ったのですか? まず日本に関心を持ち、それからアイヌに関心を持ちました。 日本に興味を持ったのは、父方の祖母の影響です。映画好きの祖母が三船敏郎のファンだったんです。それでフランスのテレビで黒澤明の作品が放送されるときは祖母と一緒に見ていました。 『羅生門』を見たときの衝撃はいまでも覚えています。突然、私の目の前に日本という不思議な国の景色が広がりました。 人生で初めて見た日本人がおそらく三船敏郎だったのだと思います。いい役者ですよね。ハンサムだし、野獣みたいなところもあります。『羅生門』の三船を見て、まだ幼かった私はおっかなくて震えあがりました。 それから12歳になった頃、日本というお寺が多い神秘的な国があると友人に話していたら、その友人が中学校の図書館から三島由紀夫の本を借りてきて私に貸してくれました。 それが『金閣寺』でし
フランス、パリで開催された日本の漫画関連のイベント(2017年) Photo : Nicolas Briquet / SOPA Images / LightRocket / Getty Images フランスの新聞「ル・モンド」が発表「日本の傑作漫画20選」フランスのパリ近郊で7月4日から7日にかけて漫画やアニメなどの日本文化を紹介する欧州最大級イベント「ジャパンエキスポ」が開催された。 はじめは欧州のオタクたちが集まる小さなイベントだった「ジャパンエキスポ」もいまは巨大イベントだ(2018年の来場者数は24万人)。今回で20回目の開催となったことに合わせてフランスの日刊紙「ル・モンド」が「日本の傑作漫画20選」を独自に選んで発表している。 「選考を担当したチームの年齢がわかってしまう少し時代めいたものとなった」傑作選には以下の作品が選ばれている。 『NARUTO─ナルト─』岸本斉史(19
週7日働かされたことも ワー・ヌ(27)がミャンマー中部の村をあとにして日本へ向かったのは2017年末のことだった。岐阜県の縫製工場での職を仲介してくれた業者に手数料を払うため、34万円近くを借金した。 日本での高額な給料だけが魅力だったわけではない。先進技術を誇る国で、新たなスキルを学べるチャンスに期待を膨らませた。 しかし、日本で彼女に与えられた仕事は、段ボールに衣服を詰める単純作業だった。週6日、朝7時から夜10時まで、同じ作業を繰り返した。深夜まで働かされたり、週7日勤務になったりすることもあった。 それで月給は6万円。約束されていた額の半分しかなかった。 おまけに上司は彼女を怒鳴り続けた。 「過酷でした」と、ワー・ヌは言う。 「ストレスと不安の毎日でした。あの日々を言葉でどう表せばいいのかわかりません。ただただ泣いていました」 米国務省「人身売買報告書」が技能実習制度に言及 ワー
“聞く耳を持たない”人々 ハーバード大学で政治哲学を教えるマイケル・サンデル教授がアメリカ国内の政治論議の質の低下を憂慮している。そのなかでもサンデルがとりわけ問題視しているのが、公共の場における政治論議で「人の話を聞くスキル」がなくなっていることだ。 サンデルは2018年10月、米ミズーリ州のラジオ局「セントルイス・パブリック・ラジオ」の番組に出演し、こう語っている。 「本来、民主主義という自治の営みは、自分とは意見の異なる人を説得したり、自分とは意見の異なる人から説得されたりすることを抜きにはありえません。これが『熟議』というものだからです。市民同士が議論をして何が共通善なのかを見きわめるわけです。ところがここ数十年のアメリカ政治を見ると、真の意味での『熟議』や『説得』が抜け落ちています」 サンデルの指摘によれば、ブレット・カバノーの米連邦最高裁判事指名承認に関する公聴会でも、議論の目
どんな思い切ったチャレンジが、あの感動的な傑作を生み、作家を大きく飛躍させたのか。27年前の秘密の試みを、世界中に愛読者を持つカズオ・イシグロ氏が、英紙への寄稿で明かす。 長時間労働が要求される仕事は多い。しかし小説の執筆となると、4時間程度で収穫逓減が始まるということで大方の意見が一致しているようだ。 私自身、基本的にそういう考えだったのだが、1987年の夏が近づいてきた頃、このアプローチをがらりと変える必要を強く感じるようになっていた。妻のローナも賛成した。 その5年前に仕事を辞めて執筆に専念して以来、安定した仕事のリズムと生産性を比較的うまく維持できていた。 しかし、2作目の小説が成功を収めると、気の散ることがいろいろと舞い込んできた。キャリアにプラスになるという触れ込みの企画やディナーパーティへの招待、魅力的な外国旅行や山のような手紙。 それで「本業」に専念できなくなってしまった。
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