最近、IT業界の関係者と人月商売の多重下請け構造についてディスカッションして、少し反省させられた。何の事かと言うと、私はこの「極言暴論」などでIT業界の多重下請け構造を散々批判してきたわけだが、その構造の捉え方が随分浅かったことだ。「人月商売のSIでは6次請け、7次請けもざらにある」だけでは多重下請け構造の実態に迫ったことにはならなかった。 その関係者が詳しく語る最近の多重下請けの実態を聞いていて思い至った。この記事のタイトル通りに、「そうか! IT業界の多重下請けは3層構造と捉えるべきだ」と。個々のシステム開発プロジェクトで使っているITベンダーが3次請けまでであろうと、7次請けまでであろうと関係は無い。IT業界の多重下請け構造の本質は3層モデルなのである。 3層構造の説明の前に、記事のタイトルに触れた流れで先回りして言っておく。SIer関係者の中には「IT業界を十把一絡げでブラック業界
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