今回からもう少し本所七不思議について掘り下げてみたいと思います。 せっかく調べたので(笑) 甲子夜話続編 「本所七不思議」の名称が初めて登場するのは、松浦静山作『甲子夜話続編』巻46-16[文政~天保[1820-1840]作]です。 予が荘の辺り、夜に入れば時として遠方に鼓声(こせい)を聞こゆる事あり。 世にこれを本荘七不思議の一と称して、人も往々知る所なり。 因って其の鼓声を標(しるべ)に其処(そこ)に到れば、又移りて他所に聞こゆ。 (中略)近所なる割下水迄は其の声を尋ねて行きたれど、鼓打つ景色もなく、 (中略)狐狸のわざにもあるか。 私の屋敷の辺りでは、夜になると時々、遠くの方から鼓の音が聞こえてくることがあります。 これを世間では本所七不思議の一つと言って、誰もがよく知っています。 その鼓の音が聞こえてくる場所に行って見ると、鼓の音は移動して、他の場所から聞こえます。 (中略)近所の
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