古書市で、江戸時代の数学書『塵劫記』(じんこうき)を買った。 『塵劫記』は、くずし字で書いてあるので、文章はさっぱり読めない。しかし、最近はくずし字を翻訳してくれる便利なアプリがある。 アプリで文字を翻訳し、数学に詳しい人に見てもらえば、なにが書いてあるのか、だいたいわかるのではないか? 『塵劫記』を古書市で買った 少しまえに、神保町の古書市で、江戸時代の数学書『塵劫記』を購入した。 右の『塵劫記』(文化三年)は500円、左の『新編塵劫記大成』(寛政三年)は1500円だった かつて、江戸時代の日本では和算という独自の数学が発展し、ヨーロッパなど先進的な地域の水準に劣らないほど発達したといわれる。教科書にも出てくる関孝和などはみなさまご存知だろう。 『塵劫記』は、江戸時代初期に、吉田光由が著した和算のテキストで、寺子屋でそろばんや初歩的な数学について学ぶさいに使われた。 江戸時代の数学入門書