理化学研究所(理研)開拓研究本部加藤ナノ量子フォトニクス研究室の大塚慶吾訪問研究員(研究当時)、方楠基礎科学特別研究員、加藤雄一郎主任研究員、光量子工学研究センター量子オプトエレクトロニクス研究チームの山下大喜訪問研究員らの共同研究グループは、カーボンナノチューブ[1]をはじめとする高品質のナノ材料を緻密に配置する手法を開発しました。 本研究成果は、表面を含め原子レベルで構造が定まった材料を構成要素としたナノデバイスの創製に貢献すると期待できます。 カーボンナノチューブは、原子スケールで見ると直径や原子配列のねじれ方にしたがって無数の幾何構造を取り得ますが、その発光特性から原子レベルでの構造が特定できる珍しいナノ材料です。しかし従来のデバイス作製手法では、所望の幾何構造を持つカーボンナノチューブを適切な場所に配置することは困難でした。また、カーボンナノチューブには光物性がその表面環境に大き