新型コロナウイルスの感染拡大で、政府は全世帯に「布マスク2枚」を配布すると発表。アイリスオーヤマやシャープなどの企業もマスクの増産に力を入れている。しかし、店頭では「マスク入荷未定」の張り紙ばかり。品薄状態はまだまだ続きそうだ。 「藤沢町でも、マスク不足は深刻です。咳エチケットに必要としている人は多く、なんとかならないかという思いで、ネット上に公開されている作り方を参考に、『縫わないマスク』を考えました」 そう話すのは、岩手県の藤沢町住民自治協議会・生涯学習推進員の星美智子さん。事務局員の千葉美香さんと、1週間かけて誰でもできるマスクの作り方マニュアルを作成した。 初めは、町内の自治会と小中学校で紹介し、「自宅にあるものだけで作れる」「売ってるマスクみたい」と話題に。医療現場や老人ホームなどの施設でも好評で、町内外からも問い合わせが来るという。 そこで、本誌も考案者である星さんに、縫わない