ゲーム音楽は、音が鳴るという意味では1970年代頃から、場面転換や表現のための楽曲としては1980年代頃に登場しました。それから三十数年を経た今、ゲーム音楽はさらなる進化を迎えようとしています。その最たるものが、ゲーム音楽のクラシックコンサートです。 オーケストラの演奏によって、最新作のテーマ曲もファミコン音源の曲も、時代を超えて平等に体験することができるようになりました。クラシックというと、曲が始まって3分もしないうちに眠気に襲われたりして、縁遠い存在だと思われがちですが、ゲーム音楽史において、クラシックコンサートは大きな転換をもたらしつつあるのです。 ■ゲームとクラシック音楽のビジネス的接点 国内音楽市場におけるクラシック音楽のシェアはわずか3.3%と極めて低く、主流であるJ-POPとは比べるべくもありません。市場規模も320億円と小さく、データを見る限り、とてもビジネスチャンスがある