最近、Android端末のセキュリティに関する報道が目立つ。ウイルス対策は大丈夫なのか、個人情報は守れるのかなど、ユーザの不安は増す。そこで、主な不安要素として挙げられる「マルウェア」と「アプリの権限(パーミッション)」の現状について、セキュリティソフト開発大手のカスペルスキーに話を聞いた。取材を受けていただいたのは、チーフセキュリティエヴァンゲリストの前田典彦氏。 マルウェアとは マルウェアとは、悪意のあるソフトウェアの総称をいう。「Android OS」で多く見られるマルウェアは、SMSを悪用するタイプ(SMS Trojan、SMS型トロイの木馬などと呼ばれている)が現在の主流だ。なかでも、プレミアムSMSを悪用するタイプの数が多い。 プレミアムSMSとは、欧州でよく利用されているサービスで、SMSを通じてコンテンツ利用料などを課金できるシステムのこと。 「SMS Trojan」に感染