印刷 JRの回数券を不正利用し、キセル乗車を繰り返したとして、警視庁は18日、いずれも革労協反主流派活動家の中沢康一容疑者(42)=東京都台東区入谷2丁目=ら2人を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕し、発表した。調べに対し、いずれも黙秘しているという。 公安部によると、中沢容疑者らは昨年6月21日、上野駅(東京都台東区)から宇都宮駅(宇都宮市)までJRを利用した際、乗車券と回数券を使い分け、それぞれ正規の運賃1890円のうち360円分しか支払わなかったなどの疑いがある。 中沢容疑者らは宇都宮駅と隣駅の区間の回数券を悪用。宇都宮駅で下車した際、自動改札のない隣駅から乗車したように装い、入場記録のない回数券で自動改札を通過していた。2人は東京近郊と宇都宮を7往復し、計約2万1千円の支払いを逃れていたという。 公安部は、2人が組織拡大のために宇都宮大で勧誘活動を繰り返していたとみている。