青森県産業技術センター農林総合研究所は10日、水稲の新たな栽培方法「水田V溝乾田直播(じかまき)栽培」について、七戸町を含む県内4市町村のほ場で試行したところ、従来の栽培方法に劣らない収量、品質が確認されたと明らかにした。乾いた田に種もみを直接まく方法で、労働力やコストを大幅に削減できることから、気象条件が厳しい県南地区への導入によって、経営規模拡大や所得向上に寄与するものと期待される。 同センターと県が同日、青森市で開いた研究成果発表会で報告した。 新栽培方法では、乾いた田にV字状の溝を掘り、種もみと肥料を直接まく。育苗や、ほ場に水を入れてかき混ぜてならす「代かき」などを省けることから、春の繁忙期に作業量を減らせるなどの利点がある。 「実証展示ほ」は、七戸町、青森市、田舎館村、板柳町に設けられた。七戸町ではまっしぐらを栽培し、2016年の10アール当たり収量は、東北農政局が公表した
平安時代の陰陽師(おんみょうじ)安倍晴明の直系子孫である土御門家の菩提(ぼだい)寺・梅林寺(京都市下京区)で、一族の墓が長年の劣化で崩壊しそうな状態になっている。半世紀近く子孫の消息が不明になっているためで、寺側は対応に苦慮しつつも、千年以上にわたって天文や暦法をつかさどった一族の供養を続けている。 土御門家は江戸時代、京都の梅小路周辺に邸宅や私塾を構え、暦の作成や陰陽師の統括、天皇や公家の祭祀(し)や占いを行った。太陰太陽暦から太陽暦に変更された明治期以降は東京に移ったが、梅林寺の墓所には18世紀から大正期に建てられた一族の墓20基が残る。宝暦暦を作った土御門(安倍)泰邦や、天保暦の施行に関わった晴雄(はれたけ)ら歴代の当主や家族が眠っている。 しかし現在は、長年の風雨にさらされて墓石にひびが入り、碑銘も剥がれ落ちるなど傷みが激しい墓もある。同寺によると、土御門家の関係者との連絡が途
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