今飲んでおいしいワイン、20年後においしいワイン 2008年10月7日 筆者・亜樹 直 (C)亜樹直 オキモト・シュウ/講談社「神の雫」第2巻(週刊モーニング連載中) この週末、セラーにローラン・ルーミエの「シャンボール・ミュジニー」02年を見つけて、寝酒に飲むことにした。ローラン・ルーミエはブルゴーニュのスター生産者、クリストフ・ルーミエのいとこ。だがワインの造りは全然似ておらず、開けてすぐおいしいクリストフのワインと違い、ローランのワインは若いうちは硬くてのみにくい。何年か前、評論家が高い点をつけたローランの特級ワイン「クロ・ド・ヴージョ」02年を飲んだことがあるが、岩のように硬くて渋く、とてもじゃないがおいしいなどとは思えなかった。 だが特級クロブジョと違ってこのシャンボールは格下の村名ワイン。ワインは格が低いぶん開くのが早いし、生産から6年もたっているのだから、もう飲めるだろうと思