人間は本来、楽観的な動物なのだろう。いや「そうであるに違いない」と思わざるを得ないほど、しばしば同じ失敗を繰り返す。経済のバブル現象はまさにそれ。17世紀オランダのチューリップ相場大暴落以来、昨今の「サブプライムローン」危機まで何度同じ悲劇(というより喜劇?)が繰り返されてきたことか。 時流に乗り、1代で巨額の富を築き上げる起業家は世界にいる。アンドリュー・カーネギー、ジョン・D・ロックフェラー、J・P・モルガン、コーネリアス・ヴァンダービルト――。 思い浮かぶのは19世紀の米国人ばかりだが、彼らは功なり名を遂げ、優雅で幸福な余生を送ったらしい。ところが、翻って日本人を探してみても、なかなか思い浮かばない。豊田喜一郎、鮎川義介、松下幸之助――。「優雅で幸福な余生」が彼らには合致しないような気がする。 日本のカリスマに共通する、「優雅で幸福な余生」のなさ 信仰上か、価値観の違いなのか、日本人
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