東京大学と国立天文台は6日、開発中のスーパーコンピュータ「GRAPE-DR」で使用されるプロセッサの開発に成功したと発表した。1チップ当たり512GFlopsという演算性能を持つもので、GRAPE-DRはこれを約4,000個使用し、ピーク性能は2PFlopsとなる見込み。低コスト・省電力も特徴となるシステムで、2008年度の完成を目指している。 開発されたプロセッサのES品。一般のCPUと同程度の大きさ こちらは実際のダイ。サイズは17mm角となっている 「GRAPE-DR」は、東京大学、国立天文台、理化学研究所、NTTコミュニケーションズなどによる研究グループ(代表者:平木敬・東京大学情報理工学系研究科教授)が開発を進めている高速計算機。1チップに512個もの要素プロセッサを集積しているのが特徴で、GRAPE-DRではこれをPCのアクセラレータとして使用。4チップ搭載の拡張カード2枚が挿