特急「はくたか」は、おもに金沢~越後湯沢間を結ぶ列車だ。越後湯沢駅で上越新幹線に接続するため、東京方面と北陸方面を行き来する人に愛用されている。車両は東京近郊にはない形で、白地に灰色と青色の帯をあしらっている……、と思ったら、似た形で赤帯の車両も混じっている。なぜ色が異なるのだろう? 色以外に違いはあるだろうか? 車両の違いを説明する前に、「はくたか」誕生の経緯を紹介しよう。1982年の上越新幹線開業後、東京方面と金沢方面を直通する特急列車は一部を除き廃止され、長岡駅で上越新幹線と信越本線の特急列車を乗り継ぐルートが主流になった。1997年、第3セクター鉄道の北越急行が「ほくほく線」を開業。このルートを使ってさらに所要時間を短絡する列車を計画した。これが現在の特急「はくたか」である。運行は北陸側のJR西日本と、越後湯沢側のJR東日本、そして間にある北越急行が共同で実施するしくみになった。