自らを題材としたドキュメンタリー映画「ノーキッズ・フォー・ミー・サンキュー」を作ったリンダ・ニーマンさん=ヘルシンキで2021年12月7日午後5時40分ごろ、岩佐淳士撮影 一般に先進国では男女格差が縮まるほど出生率が上がると言われてきた。女性が子育てしながら働き続けられれば、出産意欲も高まるという論理だ。だが、子育て支援が充実し、男女平等社会の模範的存在とも言えるフィンランドで異変が起きている。 12月のヘルシンキは日が短い。午後4時を過ぎれば、窓の外は真っ暗だ。 レーナ・エーロライネンさん(37)がリビングで生後3カ月の長男エリアちゃんをあやしていると、玄関の向こうから歓声が聞こえてきた。長女のリンネアちゃん(4)が保育園から戻ってきた合図だ。この日は夫のビルホ・ユッシラさん(42)が在宅勤務後に迎えに行った。 家族4人がソファの周りに集まり、だんらんの時間が始まった。 「子供は女性だけ
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