これまで何度か Windows Vista で大規模に導入される DWM によるデスクトップ描画の仕組みについて取り上げてきました.その中で,従来の GDI アプリケーションを,どのように Direct3D による Desktop Composition に参加させるかについても紹介を行いました. それは,トップレベルウィンドウの内容をいったんシステムメモリ上のサーフェイスに GDI 描画し,そのサーフェイスの更新を検出したDWM が適時 Direct3D 上のサーフェイスに転送するという,2 段構えの仕組みです.今回は,その「システムメモリ上のサーフェイス」を直接覗き見ることに挑戦してみます. 共有ワーキングセット まず,いくつかの状況証拠が,このサーフェイスがメモリマップされた共有メモリであることを示唆しています. 例えば,Process Explorer で dwm.exe のメモリ