会見する(手前から)朝日新聞社代表取締役社長の秋山耿太郎氏、テレビ朝日代表取締役社長の君和田正夫氏=6日午後6時14分、東京都港区の東京プリンスホテル(川口良介撮影) テレビ朝日による朝日新聞株の取得は、紙媒体と電波媒体のメディアミックスの強化という時代の潮流を反映しているように見える。実際、会見では、シナジー効果、クロスメディア、新規ビジネスなど、将来のビジネスに向けた前向きな言葉が並んだ。が、背景には親会社の朝日新聞の複雑なお家事情がからんでいるとの指摘もある。 ■逆風のメディア業界 「メディアの環境が大変厳しい。つまり新聞、テレビ、ラジオ、雑誌の4媒体の媒体力が低下していると認識している。メディアの衰退をぜひ避けたいという考え方がある。メディアの力が落ちるのは媒体にも、社会全体にもプラスではない」 会見したテレビ朝日の君和田正夫社長は険しい表情で語った。 朝日新聞の秋山耿太郎社長も「