JR北海道で新たにレールの幅に170の異常箇所が見つかった問題で、旧国鉄時代に敷設された古いレールに現在の補修基準を誤って適用したために、異常が見過ごされていたことがわかった。 国土交通省は近く、野島誠社長ら同社幹部から安全管理体制について聴取する。同社に対する特別保安監査の結果がまとまり次第、鉄道事業法に基づく事業改善命令などの行政処分を行う方針。 同社幹部は25日朝、記者会見し「お客様に深く深く、おわびします」と謝罪した。国交省は25日から、鉄道事業法に基づく特別保安監査の態勢を20人に増強した。JRなど大手鉄道会社への監査は通常、10人程度の規模で、20人態勢は異例。運転などの各分野のほか、経営トップの安全管理体制も厳しくチェックする。 JR北海道によると、新たに判明した170か所は函館線や札沼線、釧網線など7路線で、小樽駅などの駅構内でも見つかった。既に判明していた97か所と合わせ