宅配便の再配達抑制策を話し合う国土交通省の検討会は14日、消費者に1回目の配達で荷物を受け取ってもらうため、100円以下相当のポイント付与が有効だとする報告書をまとめた。 温室効果ガスの削減とサービスの効率化が狙い。自宅以外に駅やコンビニで受け取れる仕組みづくりを推進すべきだとも指摘した。 受取人の不在で再配達となる宅配便は全体の2割を占める。検討会の試算では、再配達によって排出される二酸化炭素(CO2)の量は年間42万トンで、吸収するにはJR山手線内側の面積(69.5キロ平方メートル)の2.5倍の杉林が必要となる。 検討会が宅配便の受取人を対象に実施したアンケート調査によると、再配達の理由について4割が配達日時を知らなかったと回答。日時を知っていたが留守にしていたケースも4割を占めた。一方で、5割がポイント付与などのメリットがあれば、初回受け取りに協力するとの意向を示し、うち9割が