東南アジア諸国連合(ASEAN)は4日、インドネシアの首都ジャカルタで高級事務レベル協議の夕食会を開き、7~8日のASEAN首脳会議に向けて実質討議を始める。首脳会議では、緊張が続くタイ・カンボジア国境紛争や南シナ海問題が最大の焦点となる。 ASEANは内政不干渉が原則だが、今年のASEAN議長国インドネシアは積極的に同紛争を仲介。2月の緊急外相会議ではASEAN初の停戦監視団派遣の合意にこぎ着けたが、タイ軍の反発などで実際の派遣が難航しており、事態打開に向けて協議する。 また、ASEANの一部加盟国が中国と南沙(英語名スプラトリー)諸島などの領有権を争う南シナ海問題についても、2002年に署名した「南シナ海行動宣言」の実効性を高めるガイドライン(指針)策定などを話し合う予定。(共同)