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ブックマーク / movie.maeda-y.com (21)

  • 超映画批評「ガッチャマン」4点(100点満点中)

    「ガッチャマン」4点(100点満点中) Gatchaman 2013年8月24日公開 全国東宝系 2013年/日/カラー/113分/配給:東宝 原作:竜の子プロダクション 監督:佐藤東弥 脚:渡辺雄介 スタントコーディネーター:小池達朗 キャラクターデザイン:荒牧伸志(『APPLESEED』監督) VFX:白組 キャスト:松坂桃李 綾野剛 剛力彩芽 濱田龍臣 鈴木亮平 光石研 剛力ジュンが、原作ファンを過激に挑発 先ほど更新した「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の記事で、「邦画エンタテイメントはハリウッドに比べて社会問題をテーマにするのが下手」と述べたが、その典型例がこれである。しかも、娯楽と時事性を高度に両立させて国の批評家筋から高い評価を得た前者と同週公開とは皮肉である。 21世紀初頭、侵略者ギャラクターにより地球の半分が壊滅した。彼らに対抗できるのは「石」の力を引き出せ

    adramine
    adramine 2013/08/22
    デビルマンの倍か。それでも核地雷レベル?4点の加点要素が気になる。見ないけど。
  • 超映画批評『ストレンヂア -無皇刃譚-』70点(100点満点中)

    『ストレンヂア -無皇刃譚-』70点(100点満点中) 2007年9月29日、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー 2007年/日映画/カラー/102分/配給:松竹 シナリオは平凡だが、演出には光るものあり 劇場用アニメーションにおける時代劇アクションは、まだまだ開拓の余地があるジャンルの一つだ。少なくとも、ファンタジーやロボット、近未来ものに比べたら、ただそれだけで新鮮さを感じさせるだけの鮮度がある。『ストレンヂア -無皇刃譚-』を制作したアニメ会社のボンズは、そのあたりを重々理解したうえで、自分たちの作風をしっかりとこの個性的な映画に反映させた。 ときは戦乱の世。中国大陸から一人の孤児、仔太郎(声:知念侑李)がある禅僧に連れられ日にやってきた。同時に、仔太郎に隠されたある秘密を求め、明国の軍団も追ってきた。彼らと利害の一致を見た赤池城領主による連合軍に追われる途中、仔太郎はなぜか

  • 超映画批評『包帯クラブ』55点(100点満点中)

    『包帯クラブ』55点(100点満点中) 2007年9月15日(土)全国ロードショー 2007年/日/118分/配給:東映 柳楽優弥の押尾学化に驚く 柳楽優弥は、『誰も知らない』(04年)で、カンヌ国際映画祭男優賞を史上最年少(14歳)で受賞した華麗な経歴を持つ。ピュアな風貌のこの子供が、この先どんな方向に進むのか、当時の映画関係者は期待と不安をもってみていたものだ。あれからわずか3年、彼は作で早くも役者としてのターニングポイントを迎えた。そして、あのときのあどけない少年は、意外な方向へと歩き始めた。 病院の屋上にひとりたたずんでいるワラ(石原さとみ)をみて、自殺を心配したディノ(柳楽優弥)は声をかける。インチキな関西弁を話すディノは、やがて「手当てや」などといい包帯を屋上のフェンスに巻きつける。その奇妙な行動にしかし癒されたワラは、親友のタンシオ(貫地谷しほり)やメル友のギモ(田中圭)

  • 超映画批評『題名のない子守唄』85点(100点満点中)

    『題名のない子守唄』85点(100点満点中) La Sconosciuta 2007年9月15日、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか全国順次公開 2006年イタリア映画/121分/提供・配給:ハピネット/宣伝:ザジフィルムズ 衝撃的なオープニングと至福のラスト 『ニュー・シネマ・パラダイス』(89年、伊/仏)は、公開当時都内のミニシアターで驚異的な長期間上映が行われ、単館系の作品としては例外的な大ヒットを記録した。その名監督ジュゼッペ・トルナトーレによる、格的なミステリードラマがこの『題名のない子守唄』。邦題を見て、どうせテレ朝の長寿番組にあやかった流行のクラシック音楽映画だろと考えていた私は、あやうくこの傑作を見逃すところであった。 舞台は北イタリア。ウクライナからやってきたイレーナ(クセニア・ラパポルト)は、なぜかある金細工工房の向かいのアパートに入居を決める。しかも彼女は工房の経営

  • 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

    『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』60点(100点満点中) Eva: 1.0 You Are (Not) Alone 2007年9月1日、渋谷東急他全国松竹・東急系にてロードショー 2007年/日/98分/配給:クロックワークス、カラー/配給協力・宣伝:日活 端々から感じられる不気味な違和感の正体とは? アメリカで製作の話が進む『新世紀エヴァンゲリオン』実写版に先駆け、オリジナルテレビアニメ版の主要スタッフ・キャストによる"リビルド"3部作が作られることになった。その期待の一作目がこの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE』。 テレビ版ダイジェストの劇場用Zガンダム3部作がヒットしたため、エヴァンゲリオンで二番煎じをするのかなと、当初私は思っていた。実際普通にみれば、「なんだよ、テレビん時と同じじゃん、見る価値無し」で終わってし

  • 超映画批評「ブラッド」65点(100点満点中)

    『ブラッド』65点(100点満点中) Rise: Blood Hunter 2007年8月11日、シアターN渋谷ほかにて公開 2007年/アメリカ/98分/R-15/配給:リベロ 擬似父娘関係がせつないホラードラマ 世に吸血鬼映画は数あるが、『ブラッド』は父と娘の独特の距離感による愛情を描くことをベースにしたことで、大人の観客が注目するに足る一になった。 敏腕記者セイディー(ルーシー・リュー)が、過去にカルト教団について取材した若い女性が殺された。不審に思ったセイディーは再度調査を始めるが、逆に教団関係者に拉致され殺されてしまう。だが、何らかの理由で吸血鬼として蘇生した彼女は、殺された娘の父親で刑事のローリンズ(マイケル・チクリス)と協力しながら、教団への復讐を開始するのだった。 この映画のみどころは、小型のボウガン片手にルーシーが跳び回るホラーアクションとしての立ち回りとか、あるいは彼

  • 超映画批評『トランスフォーマー』80点(100点満点中)

    トランスフォーマー』80点(100点満点中) Transformers: The Movie 2007年8月4日(土)全国一斉ロードショー 2007年/2時間25分/翻訳:松崎広幸/配給:UIP映画 父子で楽しめるカッコイイ軍隊&戦闘スペクタクル映像展 『トランスフォーマー』のような、超ド派手ノーテンキ超大作を見に行くということは、年に何度か遊園地に行って頭をリフレッシュするのと目的は同じだ。一見、大人がいくような場所(映画)には見えないかもしれないが、こういうものは現代人にとって定期的に必要なビタミン剤のようなもの。ただ、それを作るのは予想以上に難しいもので、良く効くビタミン剤は意外と少ない。 火星方面からやってきた謎の物体が、世界各地で人類を脅かそうとしていた。中東のカタールでは軍事ヘリが突然二足歩行ロボットに変形、米軍基地を壊滅に追いやった。一方、気弱な男子高校生サム(シャイア・ラ

    adramine
    adramine 2007/08/10
    <q>オタクで、彼が人類の危機を前に大活躍し、学園で一番イケてるチアリーダーの女の子に好きになられちゃうストーリー。まさに、トランスフォーマー以上に激しいフィクションである</q>
  • 超映画批評「オーシャンズ13」65点(100点満点中)

    『オーシャンズ13』65点(100点満点中) OCEANS’S 13 2007年8月10日(金)、丸の内ピカデリー1他全国ロードショー 2007年/アメリカ/122分/配給:ワーナー デートのお供に最適なお気楽犯罪ムービー オールスターキャストをスティーヴン・ソダーバーグ監督の軽妙な演出で見せる犯罪シリーズの第3弾である作は、前作『オーシャンズ12』の悪い点をものの見事に修正し、コンテンツとしての延命を決定付けた一といえる。 ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)率いる職人的な泥棒チーム"オーシャンズ"の中で、もっとも手堅く資産を増やしていたルーベン(エリオット・グールド)は、ホテル王バンク(アル・パチーノ)が提案するベガスの豪華ホテルの共同経営に参加する。ルーベンの人の良さを心配する仲間たちが警告していたにも関わらず、彼は狡猾なバンクにだまされ財産を失い、ショックによる心筋梗塞で

  • 超映画批評『殯(もがり)の森』20点(100点満点中)

    『殯(もがり)の森』20点(100点満点中) The Mourning Forest 2007年6月23日、シネマ・アンジェリカにてロードショー 2007年/日/97分/配給:組画 カンヌ受賞で世界のクロサワに並んだ?! カンヌ国際映画祭で、日人として17年ぶりにグランプリを受賞(カンヌは賞のネーミングを時折変更するのでわかりにくいのだが、今回は審査員特別賞のこと)した超話題作。……が、その話題性ゆえ、映画を見慣れていない一般人に多数の被害者を出すことが予想される地雷的な一。 奈良の山間部。ここには認知症の老人たちが介護者と暮らすグループホームがある。患者の一人しげき(うだしげき)は、33年前に亡くしたを忘れられぬまま、日々をすごしている。そこに介護福祉士の真千子(尾野真千子)が、幼いわが子を亡くしたトラウマを抱えたまま赴任してきた。二人は徐々に心を通じ、ある日、森の中にあるという

  • 超映画批評『転校生 -さよなら あなた-』65点(100点満点中)

    『転校生 -さよなら あなた-』65点(100点満点中) 2007年6月23日、新宿ガーデンシネマほか全国ロードショー 2007年/日/120分/配給:角川映画 斜め構図と後半の唐突な展開はNG 心は自分のままで、カラダだけ異性と入れ替わる。しかも相手はクラスメートの可愛い幼馴染。……そんな、思春期の少年少女の琴線に触れる設定が有名な「転校生」は、いうまでもなく青春ファンタジーの名手、大林宣彦監督の代表作。今回は、自身の手による25年ぶりのリメイクとなる。 両親の離婚により、母親と信州に越してきた一夫(森田直幸)は、転校先で幼馴染の一美(蓮佛美沙子)と再会する。懐かしい思い出を語り合いながら、二人にとって大切な場所「さびしらの水場」にやってきた彼らは、足を滑らせて転落、岸に上がったときは身体だけ入れ替わっていた。 「大人になったらお嫁さんになってあげるって、キスしたじゃない」 すっかり美

  • 超映画批評『サイドカーに犬』85点(100点満点中)

    『サイドカーに犬』85点(100点満点中) 2007年6月23日(土)、シネスイッチ銀座、アミューズCQNロードショー 2007年/日/94分/配給:ビターズ・エンド、CDC 竹内結子最高傑作 竹内結子の結婚出産を経た復帰作となる『サイドカーに犬』は、これまでの主演作と同じく彼女の魅力にあふれているが、その中でも現時点における最高傑作ではないかと私は思う。 30歳の薫(ミムラ)は弟の結婚披露宴に、離婚した両親も出席すると知らされる。20年前、母が出て行った日のことを彼女は思い出した。と同時に、母と入れ替わりにやってきた不思議な女性ヨーコさん(竹内結子)の事も。ヨーコさんはカッコイイ自転車に乗った豪快な女の人で、まじめで厳しかった母とは対照的な性格。幼かった薫は、彼女から多大な影響を受けたのだった。 誰にとっても忘れられない人というのはいるものだが、この映画は80年代を舞台に、「出て行った

  • 超映画批評『きみにしか聞こえない』70点(100点満点中)

    『きみにしか聞こえない』70点(100点満点中) 2007年6月16日、池袋サンシャイン他全国ロードショー 2007年/日/107分/配給:ザナドゥー 加えたものはすばらしく、削ったものは致命的 乙一というミステリ作家の小説は、文章や構成はライトノベル的な子供向けの印象だが、その発想はなかなか鋭く、必死に読者を楽しませようというエンターテナー精神も旺盛なので個人的には好感度が高い。この映画の同名原作「きみにしか聞こえない」は彼の代表的短編のひとつだが、まさに上記の特徴が如実に現れた見所ある一篇だ。 リョウ(成海璃子)は学校で孤立しがちな女子高生。友達がいないからクラスでただひとり、ケータイを持っていない。ある日彼女は公園でおもちゃの携帯電話を拾うが、驚くべきことにそこに着信がはいる。恐る恐る出た電話の相手はリサイクルショップ店員を名乗るシンヤ(小出恵介)。やがて念じあうだけで通話できるこ

  • 超映画批評『大日本人』20点(100点満点中)

    『大日人』20点(100点満点中) 2007年6月2日、全国松竹系にてロードショー 2007年/日/配給:松竹 幼児の積み木遊びがごとき ダウンタウンの松人志初監督作である作は、同じくお笑い出身ながら専業監督以上の実績と評価を得ている北野武の存在により、過剰なまでの期待と話題性を背負っている。カンヌ映画祭で監督週間へ出品という最高のハクをつけ、北野映画最新作と同時期に公開するという完璧な戦略により客の入りも上々だ。今回、私はこれを、地元亀有の映画館で初日に見た。 一見しょぼくれた中年男の大佐藤(松人志)は、テレビの取材を受けていた。意外にも彼は、代々世襲される日の伝統的職業の6代目にして最後の一人なのだった。取材陣は彼に密着し、その庶民的な暮らしぶりを伝えるが、突然防衛庁らしき方面から連絡が入ると、大佐藤はスクーターで変電所のような奇妙な施設に急行する。 何も知らない人がみたら

  • 超映画批評『あるスキャンダルの覚え書き』90点(100点満点中)

    『あるスキャンダルの覚え書き』90点(100点満点中) Notes on a Scandal 2007年6月2日、シャンテ シネほか全国順次ロードショー 2006年/イギリス/配給:20世紀フォックス 他人を支配する面白さをサスペンス仕立てに 密室殺人やアリバイトリックに縁のない、ごく普通の人々の生活の中にも、スリリングな局面というものは存在する。そんな「何も事件がおこらない」日常で、サスペンス映画を一作ってしまった、それが『あるスキャンダルの覚え書き』だ。 舞台はロンドン郊外にある労働者階級の中学校。頑固な性格で、毒舌と世間を斜に見る態度で孤立気味だったベテラン女教師バーバラ(ジュディ・デンチ)は、新任の若き美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に目をつける。豊かな家庭の幸せなでもあり、高い教養と素直な性格をもつシーバとなら、友情を築けると直感したのだ。 さて、ホントは友達がほしか

  • 超映画批評『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』70点(100点満点中)

    『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』70点(100点満点中) Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan 2007年5月26日、渋谷シネ・アミューズほかにて公開 2006年/アメリカ/84分/配給:20世紀フォックス映画 単なるドッキリカメラにとどまらない社会派 作は、アメリカで爆発的な話題を呼んだ映画だ。しかしその特殊な性質から、日では公開すらしないのではないかと危ぶまれた一でもある。お国柄の違いといってしまえばそれまでだが、そのくらい"アメリカ人向け"に特化して作られた作品ということだ。 『ボラット』は、ジャンルで言えばモキュメンタリーということになる。モキュメンタリーとは、ドキュメンタリー"風"に撮られた作品のこと。事実を追いかけ

    adramine
    adramine 2007/05/28
    宗教部分には触れず。
  • 超映画批評『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』40点(100点満点中)

    『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』40点(100点満点中) 2007年5月12日(土)より有楽町スバル座ほか全国ロードショー 2006年/アメリカ/109分/配給:UIP映画 どこかでみたモノの張り合わせ 熱狂的なファンがいるかと思えばまったくその良さがわからない。そんな、好みが激しく分かれる映画がある。たとえば『パルプ・フィクション』や『スナッチ』、『オーシャンズ11』といった作品はその範疇に入るといえるだろう。この『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』もまさにそうした一で、少数の熱狂的支持者になれる人にとっては幸せな出会いとなるだろうが、それ以外の多くの観客にとってはおそらく退屈な内容だ。 FBIの張り込み捜査員らは、マフィアのボスがイズラエル(ジェレミー・ピヴェン)という男に100万ドルの高額賞金をかけたとの会話を盗聴する。イズラエルはラスベガスの裏社会とかかわりの深いマジ

  • 超映画批評『それでもボクはやってない』98点(100点満点中)

    『それでもボクはやってない』98点(100点満点中) 2007年/日/カラー/2時間33分/配給:東宝 すべての男が見るべき大傑作 2006年の総評でもちらと触れたが、昨年私が見た数百映画の中で、もっとも面白かった映画がこれである。痴漢冤罪という、誰にでも実感できる切り口で日の刑事裁判の抱える問題点を描いた社会派映画。しかしながら堅苦しさはゼロで、娯楽度満点。先が気になる度がきわめて高いストーリーと、へぇ連発のディテール。どこをとっても完璧に限りなく近い、まさしく年度を代表する傑作といえる。 主人公のさえないフリーター(加瀬亮)は、満員電車から降りたとたん女子中学生に手首をつかまれた。駅員室に連れて行かれた彼は、覚えのない痴漢を頑強に否定。すると警察がやってきて留置され、そのまま裁判を闘うことになるのだった。 この映画の上映時間は147分。一見長大に思えるが体感時間はその半分程度、

  • 超映画批評『父親たちの星条旗』70点(100点満点中)

    『父親たちの星条旗』70点(100点満点中) イーストウッドらしい、静かでセンスのいい戦争映画 日米が戦ったあの戦争の中で、もっとも重要かつ激戦だった戦場のひとつに、硫黄島の戦いがある。第二次大戦を通して、米軍側の勲章のほとんどがこの戦闘の功労者に与えられたことからもわかるとおり、硫黄島は両国にとって重要な戦略拠点であった。 映画の中でも説明されているが、簡単にいうと日にとっての硫黄島は、土爆撃に向かう米軍側長距離爆撃機に対する警戒基地の役割を果たしていた。このおかげで日軍は、土で十分な迎撃・避難体制をとることができていたのだ。ところが硫黄島が落ちてからは、この場所が米軍の重要な補給、そして爆撃機を護衛する戦闘機の基地となり、日土はみるみる焼け野原と化していった。 この戦いを、二部作として描くことを決めたのが、いまや米国を代表する巨匠クリント・イーストウッド(「ミリオンダラー・

    adramine
    adramine 2006/10/23
    イーストウッドだからとりあえず
  • 超映画批評『ホステル』95点(100点満点中)

    『ホステル』95点(100点満点中) 空腹時に見て吐きそうになったほど怖い映画だが、きっと満腹時でもヤバいだろう 『ホステル』は久々に味わったすごい映画だ。単純に筋書きが面白いだけでなく、その演出の巧さにも舌を巻く、すばらしい映画作品であった。 欧州をバックパッカーとして貧乏旅行している米国人の大学生コンビは、途中で陽気なアイスランド人と知り合い、3人でオンナ漁りのバカ旅行を楽しんでいた。あるとき彼らは、スロバキアの田舎町に、目くるめくような快楽を得られるホステル(若者向きの安宿)があるという噂を聞く。麻薬とオンナには目のない彼らが早速訪れてみると、そこは予想を越えたキモチイイ異文化があった。 なんとも不気味な、東欧独特の雰囲気の漂うそのホステルにつくと、あいにく相部屋だといわれる。意気消沈して3人が部屋に向かうと、なんとそこには着替え中の巨乳ギャルがおり、ルームメイトだと告げる。しかもこ

    adramine
    adramine 2006/10/23
    ホラー。近くでやるかな?
  • 超映画批評『ラブ★コン』85点(100点満点中)

    『ラブ★コン』85点(100点満点中) 世界に通用する素晴らしい出来栄えのラブコメ 映画『NANA』が見事にヒットを飛ばしたおかげで、同じく少女漫画映画化である『ハチミツとクローバー』やこの『ラブ★コン』も大いに期待されている。各原作の愛読者でもある私が、この3作品を見て共通すると感じるのは、どれも非常にうまく映画化できているということだ。 『ラブ★コン』は、背の高い女子と背の低い男子が主人公の、学園ラブコメドラマ。ヒロインのリサ(藤澤恵麻)も、その相方の敦士(小池徹平)も、それぞれ身長を理由にフラれた経験者で、ヒジョーにコンプレックスに思っている。そんな、妙に似たもの同士の二人は、クラス内で毎日絶妙なノリツッコミを見せ、"オール阪神・巨人"などとあだ名されている。いつも「デカ女!」などと、自分が気にしている高身長をバカにする敦士に対し「絶対アイツだけはヤダ」と思っていたリサだったが、や