スペインの首都マドリードで、男女を問わず出場者全員がハイヒールを履いて石畳の通りを全力疾走するユニークなレースが行われました。 レースが開かれた4日、マドリード中心部のLGBTコミュニティーとして知られる、「チュエカ地区」には世界各国からの出場者のほか、大勢の観客が集まりました。 レースは男女を問わず参加できますが、15センチ以上のハイヒールを履いて石畳のコースを走るのがルールです。 観客が声援を送るなか、出場者は内股で小走りするなど、バランスを取りながら、全力疾走していました。 優勝した人には日本円で4万円余りの賞金が贈られたということです。 ことしのイベントをめぐっては、LGBTの排斥などを主張する極右政党が、開催場所を中心部から郊外に移すよう求めていましたが、欧米メディアは、観客からは多様な性への寛容さを示すレースとして今までどおりの開催を求める声が多く聞かれたと伝えています。