福岡県は塩化ビニール製の水道管を使ってアサリの稚貝を育てる装置を開発した。一般的な水槽での養殖に比べて成長が早く、1センチの大きさになるまでの期間が12カ月から2カ月に短縮できたという。干潟の竹の中で大量のアサリが育ったことをヒントに開発したことから竹取物語になぞらえて「かぐや装置」と命名。漁獲量回復に役立てたい考えだ。 装置は直径10センチ、高さ8センチの水道管の上下両口にネットを張ったもの。0・5ミリの稚貝を中に投入し、市販のプラスチック製のかごに複数入れて岸壁からつるすと、潮の満ち引きでネットの隙間から自然に餌のプランクトンが入る。1センチに成長後は砂利の入った網袋に入れて干潟に置き、商品サイズの3センチに育てて出荷する。
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