“マンク”の愛称で知られる脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツの目を通して、不朽の名作『市民ケーン』の舞台裏を描いた『Mank マンク』。鬼才デビッド・フィンチャーとオスカー俳優ゲイリー・オールドマンがタッグを組んだ、Netflixオリジナル映画だ。 という訳で今回は、『市民ケーン』のオマージュをふんだんに散りばめた『Mank マンク』についてネタバレ解説していきましょう。 映画『Mank マンク』(2020)あらすじ 時は、1940年のハリウッド。アルコール依存症の脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツは、若くしてハリウッドの天才と称されるオーソン・ウェルズから、映画『市民ケーン』の脚本の執筆を依頼される。物語の主人公チャールズ・フォスター・ケーンは、明かに実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにしていた。ハーストを揶揄したこの作品が映画化されれば、彼の怒りを買うことは必至。