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ブックマーク / blog.livedoor.jp/khideaki (3)

  • 数学屋のメガネ:レヴィ・ストロースの「親族の基本構造」における群構造の理解 - livedoor Blog(ブログ)

    レヴィ・ストロースが、オーストラリアの未開族であるカリエラ族における親族関係の中に群構造を見出したのはよく知られている。婚姻の規則の中に、クラインの四元群と同じ構造があることを見出した。このことについて、今までの僕の感覚では、それまで誰も気づかなかった隠された構造(仕組み)を発見したことにレヴィ・ストロースの偉大さがあったと感じていた。 しかしこのような理解は、ある意味では複雑で難しいパズルの答えを見出したことの頭の良さに恐れ入ったというような感覚だったようにも思う。レヴィ・ストロースの天才性に偉大さを感じていただけであって、その内容(構造を見出したということの意味・意義)の偉大さを理解していたのではなかったような気がする。 つい最近手に入れた『思想の中の数学的構造』(山下正男・著、ちくま学芸文庫)というの中に、「構造」の発見という構造主義の視点がいかにすごいものであるかということを教え

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    advblog 2008/12/09
  • 数学屋のメガネ:構造主義における「構造」のイメージ - livedoor Blog(ブログ)

    若いときに初めて接した「構造主義」は、そこに何が書いてあるのかがよく分からないものだった。日語としての意味は読み取れるものの、その文章が全体として何を言いたいのかが読み取れないという、何かもやもやとした気分が晴れなかった。このような思いは、複雑で難しい対象を説明した文章に接したときに、誰もが抱く感覚ではないかと思う。そのようなもやもやした分からなさを解消するための鍵はどこに見出したらいいだろうか。 僕が若い頃に接した文章は、正しいかもしれないが分かりにくいものだったように感じる。それに対して、初めて構造主義が分かったと思わせてくれた内田樹さんの文章は、曖昧で正確さを欠いているかもしれないが非常に分かりやすいと思ったものだった。それは、内田さんが『寝ながら学べる構造主義』のまえがきで語っている次のようなものが関係しているのではないかと感じている。 「思想史を記述する場合、ある哲学上の概念を

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    advblog 2008/11/30
  • 数学屋のメガネ:経済的直感の天才ヒトラー - livedoor Blog(ブログ)

    ヒトラーの持つ優秀性というものを考えていたところ、小室直樹氏の『日経済破局の論理』(カッパ・ビジネス、光文社)に興味深い記述があった。ケインズをまったく知らないヒトラーが、ケインズ経済学の理論から導かれる現実の経済政策とまったく同じことを行っていて、しかもそれが大成功していたというのだ。小室氏に寄れば、これはケインズ理論の正しさを証明した実験に当たると言うことだった。 ケインズ理論の核心は「有効需要の法則」にあると小室氏は教えてくれる。有効需要というのは、国民総需要とも言い換えられるらしい。つまり、個人的な需要ではなく、国家という全体規模で考えた需要を指すようだ。これは、数学では確率論的な発想に似ている。確率論では個々の個別的な動きは分からないけれど、それを全体集合としてみたときに、どのような動きが分布しているかは予測出来る。同じように、個人の需要は偶然的な要素が多すぎて予測出来ないけれ

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    advblog 2008/10/28
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