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ブックマーク / blog.nagao.nuie.nagoya-u.ac.jp (3)

  • 長尾のブログ2.0: フォーカル・ポインタ

    複数の人間が、自然に同じところに注目するような点をフォーカル・ポイント(focal point)と呼ぶ(注視点(focus of attention)とも呼ばれる)。 たとえば、川で隔てられた2つの街があって、その川には一の橋がかかっているとする。 その地図を複数人に渡して、「もし突然、2つの街のどちらかにいることがわかっている複数の友人と待ち合わせをすることになったとしたら、どこで待ち合わせをしますか?」という質問をすると、大部分の人は橋の両端のどちらかの場所を示すらしい。 それは、2つの街のどちらにいるかわからないから、結局行き来しなければならなくなると思うので、それなら橋のどこかで待っているのが妥当だし、橋の中のどこかよりは特徴のあるところで待つのがよい、ということらしい。 機能的な側面と視覚的な側面の両方を考慮しているようだ。 このような場所は地図上のフォーカル・ポイントとなりう

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    advblog 2009/03/02
  • 長尾のブログ2.0: 形態素を数えてみたら

    人は一生のうちにどれだけの量の文章を書くのだろう。 前回のエントリーで紹介したタイムマシンボードのテキスト入力のために、僕がこれまでに書いてきた文書を使って辞書(読みや表記の一部から単語を引くもの)を作ってみた。 それには、2冊の著書(1997年と2000年に書いたもの)とこのブログ(2005年8月から今月までのもの)といくつかの(単著の)論文から得られた形態素(文法的に分割される文の最小単位)が含まれている。 僕は、これはほぼ10年分くらいの個人的な文書量だと思っている(ただし、英語の文献や、共同執筆の論文やメールなどは含まれていない)。 延べ形態素数は約20万でその異なり数(重複を除いたもの。助詞と助動詞と記号を除く。動詞や形容詞などの活用するものはその基形の異なるもの)は約9千であった。 意外に少ないなあと思う。 確かに、僕が公開を前提に書いている文章は、専門的な内容がほとんどだけ

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    advblog 2009/02/23
  • 長尾のブログ2.0: 実世界のプログラミング

    ご無沙汰しています。 個人用移動体の自動走行のプログラムを書いていて、よく思うことは、実世界の(主に物理的)制約というのは、予想以上にやっかいなものだということである。 同じ実験を繰り返しても、結果が同じにならないからである。 無論、PCやセンサーの不具合やプログラムのバグのせいで、うまくいかないことも多いけれど、ちょっと向きが違ったとか、ちょっと距離が違っただけで、予想と全然違う動きをすることがあるのである。 やっぱり、実世界というのは複雑で面白いなあ、と思う反面、仮想世界ならこんなことは問題にもならないのに面倒だなあ、とも思う。 ロボットの(知的な)自律行動の研究をしている人たちが研究室内の実験環境から離れたがらない理由はよくわかる。 しかし、僕たちは日常環境で利用可能な知的移動体を作っているのだから、いつも同じところだけで実験をしているわけにはいかない。 この研究の目指すところの一つ

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